流れゆく愛 三重奏 ヴァイオリン&フルート&ピアノはAIによる演奏
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- Опубликовано: 15 дек 2024
- このアレテーの譚詩曲Ⅲ [ 流れゆく愛 ]は、2020年の9月に創作しました。
作品の動機は下記の通りですが、作曲では現代と変わらぬ自然との対比を表現してみました。
毎朝の散歩に川沿いの道を歩いていくと、小さな堰があります。
上流から下流へ流れる途中で、田圃のために貯水する堰です。
必要以上に水がたまれば、堰を越えて水は流れていきます。
その様子を、土手の上からじっと眺めるのが散歩の日課の一つです。
上から落ちた水は、一瞬泡立ち、その泡も流れの途中でふっと消えてしまいます。
それをじっと見ていると、人のさまざまな生きざまと重なって見えるものです。
ここでは、愛というものをその泡に例えてみました。
多くの人々の中で、愛は泡のように現れては消え、何事もなかったように水は流れていきます。
出会いがあり、愛が芽生えてまた元の水のように流れていくのを見ると、
そのように思えてなりません。
その水の流れは、いつしか青い海原に流れ着きます。
それは時の流れのように短くもあり、長くもあり続いていくものだと思います。
人々は皆、そのような流れを経験し、生きていかねばなりません。
その人ひとりにとっては、一度きりの「泡」、すなわち「愛」かもしれませんが、
川面を見ていると多くの人々の「愛」が現れては消えていくのです。
そう思うと、人の生きざまにも無常を感じさせられます。
実に不思議な光景で、見飽きることがありません。